はじめに
Windowsに Apache HTTP Server、PHP、MariaDB をインストールして開発環境を構築してみます。
最初は XAMPP をインストールしたのですが、あるとき動かなくなって、どうしたら復旧するのかわからなくなりました。「こんなことになるのなら個別にインストールしたほうがわかりやすくない?」とおもい、個別にインストールとセットアップをすることにしました。
PHP(ピーエイチピー)
最初に PHP をインストールします。PHP は次のリンクから、スレッドセーフのZIPをダウンロードします。ZIPファイルの中身をお好きなところへコピーします。
https://windows.php.net/download
『php.ini-development』ファイルをコピーして『php.ini』にします。
そして『php.ini』の次の各行の先頭の『;』を取り除きます。
- ;extension=pdo_mysql
- ;extension_dir = “ext”
Windowsの[設定]-[システム]-[バージョン情報]-[システムの詳細設定]で、[システムのプロパティ]-[詳細設定]タブを開き、下のほうにある[環境変数]ボタンを押します。[システム環境変数]の[Path]を編集して、PHP のファイルをコピーしたフォルダ(例: C:\PHP)を追加します。
Apache HTTP Server(アパッチ)
インストールファイルを次のリンクからダウンロードします。
https://www.apachelounge.com/download/
ダウンロードした ZIP ファイル中の『Apache○』フォルダごと、お好きなところへコピーします。
そして『Apache○\conf\httpd.conf』の次の各行のように更新したり追加したりします。
- Define SRVROOT “○:/Apache○”
- ServerName localhost:80
- Options FollowSymLinks
- DirectoryIndex index.php index.html
- LoadModule php_module (PHPのApache用DLLファイルのパス、例: C:/PHP/php8apache2_4.dll)
- <FilesMatch “.php$”>(改行)AddHandler php-script .php(改行)AddType application/x-httpd-php .php(改行)</FilesMatch>
- PHPIniDir “(PHPのフォルダ、例: C:\PHP)”
設定が終わったら Apache を Windowsサービスに登録します。管理者モードでWindowsコマンドプロンプトを開きます。そして Apacheの bin ディレクトリへ移動するコマンド(例: CD /D ○:\Apache○\bin)を実行します。続けて『httpd.exe -k install』でサービスに登録されますが、まだサービスは開始されていません。
MariaDB(マリアディービー)
インストーラーを次のリンクからダウンロードします。
https://mariadb.com/downloads/
インストーラーを実行して、例えば次のように選択・入力していきます。インストールが完了すると、自動でサービスに登録され、開始されます。
- New root password: (開発するときは指定しないほうが楽)
- Use UTF-8 as default server’s character set: 選択
次に『MariaDB\data\my.ini』を開いて確認します。『utf8mb4』は4バイト対応のUTF-8です。
[mysqld]
character-set-server=utf8mb4
skip-character-set-client=handshake
・・・
[client]
・・・
おわりに
最後にWindowsを再起動します。
Apache のドキュメントルートは『○:\Apache○\htdocs』になります。このフォルダに *.php ファイルを置いて、ブラウザーから『http://localhost/○.php』を呼び出してみましょう。