投稿者: ume

  • [言語比較]Err,Erl,Error : エラーを処理

    [言語比較]Err,Erl,Error : エラーを処理

     実行時エラー(ランタイムエラー)が発生したときにどうするのか?というものです。

    Lotus Script 言語

    • Err : エラーが発生すると、エラー番号(数値)が入ります
    • Erl : エラーが発生すると、ソースコードの何行目という場所(数値)が入ります
    • Error : エラーが発生すると、エラーメッセージが入ります

    Err, Erl, Error は常に存在します

    エラーが発生したときにどうするか定義します
    On Error Resume Next
    On Error Goto ラベル

    例:

    On Error Goto ラベル
     処理
     Exit Sub ' または Exit Function や Exit Property
    ラベル:
     エラー処理
     Resume Next ’ エラーの次の行へ戻る

     エラーが発生したときに『何もせず異常終了する』というときは次のようにします。この行より先はエラー対応をしません。

    On Error Goto 0

    似ている命令
    On 番号 Goto ラベル1, ラベル2, ... ’ 番号によって異なるラベルへ制御を移す命令です。番号がゼロのときは何もしません
    例 : On Err Goto ラベル ’ Err 変数の値(初期値は0)によってラベルへ制御を移します
    On 番号 Gosub ラベル, ・・・もあります。

    VBA 言語

    • Err.Number : エラーが発生すると、エラー番号(数値)が入ります
    • Err.Source : エラーが発生した場所の名前が入ります
    • Err.Description : エラーが発生すると、エラーメッセージが入ります

    初期化
    Call Err.Clear ()
     ※ On Error や Exit でも Err が初期化されます

    On Error Resume Next と、On Error Goto が使えます

    On Error Goto ラベル:
    ・・・
    ラベル:
    ・・・
    On Error Resume Next

    注意
    最初の On Error より前は Err オブジェクトが存在しません

    VbScript 言語

    • Err.Number : エラーが発生すると、エラー番号(数値)が入ります
    • Err.Source : エラーが発生した場所の名前が入ります
    • Err.Description : エラーが発生すると、エラーメッセージが入ります

    初期化
    Call Err.Clear ()
     ※ On Error や Exit でも Err が初期化されます

    On Error は Resume Next だけで、On Error Goto は使えません
    On Error Resume Next

    注意
    最初の On Error より前は Err オブジェクトが存在しません

    例:

    On Error Resume Next
    Call Err.Clear ()
     処理
     If 0 <> Err.Number Then
      エラー処理
      Call Err.Clear ()
     End If

    Lotus 式言語

    • @IsError (評価式) : 評価式がエラーを返すと @True になります
    • @IfError : 廃止されました。「何がエラーなのか」というところが @IsError と異なりました

    例 : @If (@IsError (評価式); エラー時の式; 正常時の式);

  • ディレクトリを削除

    ファイルとディレクトリ(フォルダ)を削除します

    Windows コマンドプロンプト

    rmdir /s /q ディレクトリ
  • ファイルをコピー

    Windows コマンドプロンプト

    robocopy

    ファイル名をそのままにコピーします 不足するディレクトリは作られます

    robocopy 元パス 先パス ファイル名 /XL /XO /XX /R:0
    /XL : コピー先にないファイルを除外
    /XX : コピー元にないファイルを除外
    /XO : コピー先が新しいものを除外

    xcopy

    ファイル名を変えてコピーできます

    xcopy コピー元 コピー先

    xcopyから「先は受け側のファイル名ですか、またはディレクトリ名ですか(F=ファイル、D=ディレクトリ)?」とたずねられることがあります 1回応答するだけなら次のように対応することができます

    echo 応答|xcopy コピー元 コピー先
    応答は「F」や「D」

    copy

    ファイル名を変えてコピーできます

    copy コピー元 コピー先

  • [言語比較]プログラムのファイルパス

    [言語比較]プログラムのファイルパス

     今動いているプログラムファイルのパス(ディレクトリとファイル)を取得してみましょう。現在のプログラムファイルであって、カレントディレクトリとは異なります

    Windows コマンドプロンプト

    %~dp0
    末尾に\マークが付きます

    C#

     いくつかの方法があります。プログラムを使用する環境で正しい値が返ってくることを確認しましょう

    // .NET5 以降のばあい(ディレクトリのみ)
    using System;
    string ディレクトリ = System.AppContext.BaseDirectory;

     カミュプリィがつくった次のプログラム↓は、↑この方法を使っています

    // プロセスを使う方法
    using System.Diagnostics;
    string パス = System.Diagnostics.Process.GetCurrentProcess().MainModule.FileName;
    // フォームを使う方法(コンソールアプリ可)
    using System.Windows.Forms;
    パス = Application.ExecutablePath;
    // コマンドラインを使う方法
    // デバッグでは *.dll になり、単一ファイルにまとめると *.exe になる
    using System;
    using System.IO;
    c.IO.FileInfo ファイル = new System.IO.FileInfo(System.Environment.CommandLine.Replace("\"", "")); // パラメータがないと仮定
    string パス = System.IO.Path.Combine(ファイル.DirectoryName, ファイル.Name);
    // 与えられた情報を使う方法
    // デバッグでは *.dll になり、単一ファイルにまとめるとブランクになる
    using System.Reflection;
    パス = System.Reflection.Assembly.GetExecutingAssembly().Location;

    Python

     CGIとCronで共通のパスを取得できませんでした。詳しくは次の記事にまとめてあります↓

    Lotus Script

     ノーツドミノではデータベースにプログラムが含まれますので、データベースのパスを取得します

     データベースのファイル名に日本語を使うと、環境によって問題が起こることがあります。また&記号を使うと、検索で問題が起こることがありますので注意しましょう

    バックエンド

     Lotus Script には普遍的な方法と、ユーザーインターフェース(UI)から取得する方法のふたつがあります。ここでは便宜的に、普遍的な方法をバックエンドといい、ユーザーインターフェースをフロントエンドといいます

     ↓次はバックエンドの方法です。フロントエンドでも動きます

    Dim セッション As New NotesSession()
    パス = セッション.CurrentDatabase.FilePath

    フロントエンド

     ↓こちらはユーザーインターフェース(UI)から取得する方法です

    Dim ユーザーインターフェース As New NotesUIWorkspace()
    パス = ユーザーインターフェース.CurrentDatabase.FilePath

    Lotus 式言語

     式言語では、Lotus Script でいうフロントエンドしかありません

    パス = @Subset(@DbName; -1);

     @DbNameは{サーバー; パス}を複数値で戻します。ここから最後のひとつの値を得るために@Subset(; -1)を使います

  • ディレクトリがある?

    C#

    true/false = System.IO.Directory.Exists(パス);
  • [C#]プログラムを呼び出すときの引数

    次のようにコマンドライン引数を参照できます

    string[] args = System.Environment.GetCommandLineArgs();
    int i = 0;
    foreach (string arg in args)
    {
    	System.IO.File.AppendAllText(ログファイルパス, ++i + @") " + arg + System.Environment.NewLine);
    }
    
    ↓
    
    1) ドライブ:ディレクトリ\ファイル名
  • [言語比較]Call : 関数を呼ぶ

    [言語比較]Call : 関数を呼ぶ

    コマンドプロンプト

    Call ファイル名 : 呼び出すバッチと呼び出されるバッチで変数を共有します

    ファイル名 : 変数を共有しない呼び出しで、制御が戻ってきません

    Start ファイル名 : 呼び出したら待たずに次へ進みます

    Lotus Script 言語

    () は省略できることが多いです
    Call を省略するときは () も省略します
    Call だけ省略し () を付けると、意味が変わります
    次のとおり色々な書き方ができます

    受け渡し値がないとき

    • Call 関数名 ()
    • Call 関数名
    • 戻り値 = 関数名 ()
    • 戻り値 = 関数名
    • 関数名

    受け渡し値があるとき(関数側の ByVal/ByRef 設定どおり)

    • Call 関数名 (受け渡し値)
    • Call 関数名 受け渡し値
    • 戻り値 = 関数名 (受け渡し値)
    • 関数名 受け渡し値

    これはエラーになります

    • 戻り値 = 関数名 受け渡し値

    受け渡し値があるとき(常に ByVal を強制)

    • 関数名 (受け渡し値) ’ Call を省略して () を付けます

    VbScript 言語

    Call を付けるときは () も付けます
    Call を省略するときは () も省略します
    Call だけ省略し () を付けると、意味が変わります
    次のとおり色々な書き方ができます

    受け渡し値がないとき

    • Call 関数名 ()
    • 戻り値 = 関数名 ()
    • 関数名

    受け渡し値があるとき(関数側の ByVal/ByRef 設定どおり)

    • 戻り値 = 関数名 (受け渡し値)
    • Call 関数名 (受け渡し値)
    • 関数名 受け渡し値

    受け渡し値があるとき(常に ByVal を強制)

    • 関数名 (受け渡し値) ’ Call を省略して () を付けます

    クラスの値を受け渡すと動作が変わります(アクセス権がどうの)

    クラス名.パラメータ = 値
    関数名 (クラス名.パラメータ) ’ クラス名.パラメータの値は変化しません
  • [Windows]レジストリを検索

    レジストリエディタ (regedit) の検索機能を使うか、すべてのレジストリを *.reg 形式で書き出したものを type *.reg|find /i”検索値”>ログ.txt とします

  • [Windows]ファイル名を作成日にする

    作業証跡として画面ハードコピーした画像ファイルなど、似たようなファイルか大量にあるときはファイル名がまとめて一括で作成日に変更できたらいいなとおもうことがあります

    そんな要望があったため「ファイル名を作成日にする.exe」をつくってしまいました

    [Windows]画像ファイル名を作成日にする

  • [言語比較]Class : クラスをつくる

    [言語比較]Class : クラスをつくる

     Lotus Scriptのクラスは、VBScriptと異なっているところが多いです。

    Lotus Script 言語

    Class クラス名 As 元クラス ’別のクラスから引き継ぐことができます

     ’最初に実行されます
     Sub New (変数名 As 型).元クラス (変数名 As 型) ’値を受け取ることができます
     End Sub

     ’最後に実行されます
     Sub Delete ()
     End Sub

     Public Sub 戻り値がない関数名 (変数名 As 型)
     End Sub
    ‘使うときは「Call クラスオブジェクト.関数名(値)」です

     Public Function 戻り値がある関数名 (変数名 As 型) As 型
      Me.戻り値がある関数名 = 戻り値 ’値を返します
     End Function
    ‘使うときは「値 = クラスオブジェクト.関数名(値)」です
    ‘または「Set 値 = クラスオブジェクト.関数名(値)」です

     Public Property Set プロパティ名 As 型 ‘ Lotus Script では Let は Set に統合されています
      変数名 = Me.プロパティ名 ’値を受け取ります
      (または) Set 変数名 = Me.プロパティ名 ’値を受け取ります
     End Property
    ‘使うときは「クラスオブジェクト.プロパティ名 = 値」です
    ‘または「Set クラスオブジェクト.プロパティ名 = 値」です

     Public Property Get プロパティ名 As 型
      Me.プロパティ名 = 戻り値 ’値を返します
     End Property
    ‘使うときは「値 = クラスオブジェクト.プロパティ名」です
    ‘または「Set 値 = クラスオブジェクト.プロパティ名」です

    End Class

     何も指定しないと Private、ByRef になります。
     現在のクラスのなかで現在のクラスで定義された関数・プロパティ・変数を使うには、名前の先頭に Me. をつければOKです

    VbScript 言語

    Class クラス名 ’独立したクラスとして作成します

     ’最初に実行されます
     Sub Class_Initialize () ’値を受け取れません
     End Sub

     ’最後に実行されます
     Sub Class_Terminate ()
     End Sub

    Sub 戻り値がない関数名 (変数名)
    End Sub
    ‘使うときは「Call クラスオブジェクト.関数名(値)」です

    Function 戻り値がある関数名 (変数名)
     戻り値がある関数名 = 戻り値 ’値を返します
    End Function
    ‘使うときは「値 = クラスオブジェクト.関数名(値)」です
    ‘または「Set 値 = クラスオブジェクト.関数名(値)」です

    Public Property Set プロパティ名 ’Set はオブジェクトを受け取ります
     Set 変数名 = プロパティ名 ’値を受け取ります
    End Property
    ‘使うときは「Set クラスオブジェクト.プロパティ名 = 値」です

    Public Property Let プロパティ名 ’Let はオブジェクト以外を受け取ります
     変数名 = プロパティ名 ’値を受け取ります
    End Property
    ‘使うときは「クラスオブジェクト.プロパティ名 = 値」です

    Public Property Get プロパティ名
     プロパティ名 = 戻り値 ’値を返します
    End Property
    ‘使うときは「値 = クラスオブジェクト.プロパティ名」です
    ‘または「Set 値 = クラスオブジェクト.プロパティ名」です

    End Class

     なにも指定しないと Public、ByRef になります。
     現在のクラスで定義されたプロパティをつかうときに、名前の先頭に Me. をつけるときがあります

    VBA (for Excel, Word など)

     VBAのクラスは Visual Basic Editor のメニューの挿入からクラスモジュールを選ぶことで作成できます。ひとつのページ(?)に複数のクラスを記述することができません
     クラスをエクスポートすると、次のようなヘッダーが付いてきます
     ここに記述したものすべては単一のクラス内のものとして扱われます

    VERSION 1.0 CLASS
    BEGIN
    MultiUse = -1 'True
    END
    Attribute VB_Name = "クラス名"
    Attribute VB_GlobalNameSpace = False
    Attribute VB_Creatable = False
    Attribute VB_PredeclaredId = False
    Attribute VB_Exposed = True
    
    (ここに関数ほかを記述します)
    ’最初に実行されます
    Private Sub Class_Initialize() ’値を受け取れません
    End Sub
    '使うときは「New クラス名」です
    ’最後に実行されます
    Private Sub Class_Terminate()
    End Sub
    '使うときは「Set クラス変数 = Nothing」です
    Public Sub 戻り値がない関数名(変数名) ' 複数の変数を指定するときはカンマ(,)で区切ります
    End Sub
    '使うときは「Call クラスオブジェクト.関数名(値)」です
    'または「Call クラスオブジェクト.関数名(変数名:=値)」です
    Public Function 戻り値がある関数名(変数名)
    	戻り値がある関数名 = 戻り値 ’値を返します
    End Function
    '使うときは「値 = クラスオブジェクト.関数名(変数名)」です
    'または「Set 値 = クラスオブジェクト.関数名(変数名)」です
    Public Property Get プロパティ名
    	プロパティ名 = 戻り値 ’値を返します
    End Property
    '使うときは「値 = クラスオブジェクト.プロパティ名」です
    Public Property Let プロパティ名(変数名) ’Let はオブジェクト以外を受け取ります
    	変数名 = プロパティ名 ’値を受け取ります
    End Property
    '使うときは「クラスオブジェクト.プロパティ名 = 値」です
    Public Property Set プロパティ名(変数名) ’Set はオブジェクトを受け取ります
    	Set 変数名 = プロパティ名 ’値を受け取ります
    End Property
    '使うときは「Set クラスオブジェクト.プロパティ名 = 値」です

  • [Java]パッケージjakarta.servletは存在しません

     javacでコンパイルするとき『-classpath “%CATALINA_HOME%\lib\servlet-api.jar”』を追加してみましょう。

     なお『import javax.servlet』は『import jakarta.servlet』に変更になっています。

  • [言語比較]切り上げ・切り捨て・四捨五入

    [言語比較]切り上げ・切り捨て・四捨五入

    Excel

     切り上げ

    =ROUNDUP(数値,桁数)
     「数値」:切り上げしたい数値または、セルの位置を指定します。
     「桁数」:切り上げしたい桁数を指定します。

    切り捨て

    =ROUNDDOWN(数値,桁数)
    =TRUNK(数値,桁数)
     「数値」:切り捨てしたい数値またはセルの位置を指定します。
     「桁数」:切り捨てしたい桁数を指定します。※桁数のあつかいに関しては、ROUND 関数と同様です。
    
    =INT(数値)
    =TRUNK(数値)
     小数点以下の数値を切り捨てて整数にするときに使う関数です。

    四捨五入

    =ROUND(数値,桁数)
     「数値」:四捨五入したい数値または、セルの位置を指定します。
     「桁数」:四捨五入したい桁数を整数で指定します。指定した桁数のひとつ下の桁が四捨五入されます。

    Java

    整数除算

    整数 = 整数 / 整数;
     整数(intやlong)同士の割り算(/)の結果は整数になります

    Lotus Script

    切り捨て

    整数 = Fix(数値)
     絶対値が小さい方向に丸めます
     (例)98 = Fix(98.7)
     (例)-98 = Fix(-98.7)
    整数 = Int(数値)
     値が小さいほうに丸めます
     (例)98 = Fix(98.7)
     (例)-99 = Fix(-98.7)

    整数除算

    数値 = 整数 ¥ 整数
     ¥(エンマーク)での割り算は、割り算をする前に値を整数にします
     3÷3.3は、3÷3としてから割り算されます

    Lotus 式言語

    切り捨て

    整数 = @Integer(数値)
  • [C++]今の日時を取得

    はじめに

     今の日付と時刻を知りたいとおもったことはありませんか。いくつか方法を記載します。
     ユーザー定義の変数名は日本語にしています。メリハリがあるとコードが読みやすいかなぁとおもったので。
     サンプルでは『using namespace std;』を省略していますので、コードを試すときはこの行をおぎなってください。

    経過秒』を time_t 形式で取得

     とりあえず time_t 形式にします。これは『1970/01/01 00:00:00 UTC からの経過秒』です。
     32ビットシステムでは 2038/01/19 03:14:07 まで表現できるそうです。もうすぐトラブルが発生しそうな予感がしますね。64ビットシステムへの移行が必要です。

    now()を使う方法

    #include <chrono>
    chrono::system_clock::time_point 日時 = chrono::system_clock::now();
    time_t 経過秒 = chrono::system_clock::to_time_t(日時);

    time(nullptr)を使う方法

    #include <chrono>
    time_t 経過秒 = time(nullptr);

     『nullptr』を使うことが推奨されているようですが、かわりに『NULL』や『0』を使うこともできます。

    構造体 tm 形式へ変換

     先ほど求めた経過秒(time_t)を今の日時 (struct tm) にします。今の日時といっても色々ありますが、協定世界時 (UTC,GMT) へ変換するものと、現地時間(ローカルタイム)へ変換するものを記載します。

    協定世界時へ

    struct tm 今の日時;
    gmtime_s(&今の日時, &経過秒);

    現地時間(日本時間)へ

    struct tm 今の日時;
    localtime_s(&今の日時, &経過秒);

    今の日時 (struct tm) を文字の日時 (char[])へ

     今の日時を文字として整形してみましょう。日付の文字列は国によって異なりますが、今回は日本の形式にします。
     ・日本 : //日
     ・イギリス : 日//
     ・アメリカ : /日/
     国によって日付の並び順が異なりますが、何だか話す順番に通じるものがあるような気がします。

    char型の『年/月/日 時:分:秒』へ

    char 文字の日時[128];
    strftime(文字の日時, 128, "%Y/%m/%d %H:%M:%S", &今の日時);

     char[128] では sizeof(char[128]) が128になります。strftime(文字の日時, sizeof(文字の日時), … としても大丈夫そうです。

    wchar_t型の『年/月/日 時:分:秒』へ

    wchar_t 文字の日時[128];
    wcsftime(文字の日時, 128, L"%Y/%m/%d %H:%M:%S", &今の日時);

     wchar_t[128] では sizeof(wchar_t[128]) が 256 になります。wcsftime(文字の日時, sizeof(文字の日時), … とはできませんね。

    さいごに

     コード全体を書いてみましょう。

    #include <chrono>
    using namespace std;
    time_t 経過秒 = time(nullptr);
    struct tm 今の日時;
    localtime_s(&今の日時, &経過秒);
    char 文字の日時[128];
    strftime(文字の日時, 128, "%Y/%m/%d %H:%M:%S", &今の日時);
    cout << "今は " << 文字の日時 << endl;
    
  • [Windows]UTF-8のファイルを簡単につくる方法

     フォルダの空いているところでマウスの右ボタンをクリックし、[新規作成]-[テキスト ドキュメント]を選びます。

     ちなみにメモ帳を新しく開くと『ANSI』のこともあれば『UTF-8』のこともありました。でも、今みると『UTF-8』でした!パソコンによって異なるのかなぁ?

  • [言語比較]今の日時

    [言語比較]今の日時

     ほとんどの命令はコードを実行しているコンピュータの日時を返します

    Java

    import java.util.Calendar;
    Calendar 日時値 = Calendar.getInstance();

    Java Script

    日時 = New Date();

    Lotus Script

    Dim 日時値 As Variant
    日時値 = Now

    Lotus 式言語

     コードを実行しているコンピュータの日時の他に、サーバーの日時を取得する方法が用意されています

    日時値 = @Now
    Rem {実行環境の日時を取得}
    サーバーの日時値 = @Now([SERVERTIME]:[LOCALTIMEONERROR])
    Rem {サーバーの日時を得られないときはクライアントの日時を取得}

    C++

    #include <chrono>
    time_t 経過秒 = time(nullptr);

     くわしくはこちらの記事に記載しています↓

  • [Domino]ノーツドミノとは

    [Domino]ノーツドミノとは

    ノーツドミノとは

     ノーツドミノとはコンテンツマネジメントシステム(CMS)のひとつです。
     文字コードが異なる複数の国の文字をひとつの文書に表示するためにロータスマルチバイト文字セット (LMBCS) というノーツ固有のユニコードが使われ、文書を保存・検索するためにつくられた付属のデータベースに保存されます。
     機密文書を扱えるように表示・編集などのセキュリティは非常に細かく、やろうとおもえば段落ごとに設定することができます。

     ノーツドミノに付属するデータベースは分散型で、国・企業や言語が異なるサーバにも情報を複製して配置でき、ひとつのサーバが止まってもクライアントがサーバを切り替えて業務を継続できます。

     厳密には『ドミノ(Domino)』がサーバーソフトウエアで、『ノーツ(Notes)』がクライアントソフトウエアになります。クライアントソフトウエアには、ブラウザーやスマートフォンからサーバーにアクセスする『ノマド(Nomad)』があります。

     また、ノーツドミノはアプリケーションを開発・実行するアプリケーションプラットホームでもあります。開発環境は専用ソフトをパソコンにインストールして使います。オブジェクト指向言語によるプロコード開発だけでなく、マウスで選択していくノーコード開発や、関数を使ったローコード開発もできます。
     統合開発環境(IDE)は Eclipse をベースにしたデザイナー(Domino Designer)や、ブラウザーアプリを簡単に開発するためのリープ(Domino Leap)があります。

     ドミノはメールの送受信や中継をするメールサーバでもあります。コンテンツマネジメントシステム(CMS)としてメールをデータベースに蓄積することや、アプリケーション開発プラットホームとしてメールを受信や中継するタイミングで動くアプリケーションを開発することができます。

     ノーツドミノに付属または作ったアプリケーションが、グループウエアとして皆で協力して業務を進めるツールになります。グループウエアといえばノーツと言われた時期があります。

    用途

     ノーツドミノは次の用途で企業や企業グループ向けに使われます。

    • 有用な社内文書を蓄積・分類・共有・検索ができます
    • 少ないコストで業務アプリをつくれます
    • 電子申請(ペーパーレス)ができます
    • 社内外のメールの送受信と蓄積・分類・共有・検索ができます
    • メールのように、文書に添付ファイルを添えて保存できます

    終わったか?

     近ごろもノーツドミノ話題として、『ノーツドミノが終わった』『ノーツドミノのサポートが終わった』というお話を聞くことがあります。これは10年前に発売された古いバージョンのサポートが終わったという意味です。新しいバージョンは出続けていますし、当然にサポートがあります。

    高いか?

     他にも『ノーツドミノのライセンスが高い』というお話しを聞きます。ノーツドミノはIDあたり月950円です。(HCL Dominoの価格(料金・費用) – ITreview
     実際にノーツドミノからシェアポイントやセールスフォースへ移行したお客様のお話しでは『ノーツドミノのライセンスは安かった』と聞いています。ノーツドミノは開発環境やデータベースまで含んだオールインワンのソフトウエアで、追加のライセンスなしで使えます。後付けされたリープやセームタイム(Sametime)には別途ライセンスが必要だったとおもいますが、これが無ければ使えないものではありません。
     ノーツドミノ以外の良く比較されるソフトウエアは単機能であることが多いため複数の製品を組み合わせて使います。(SharePoint Online のオプションの比較 – Microsoft) それぞれにライセンス料がかかるため『トータルではノーツドミノが安い』となります。
     開発や維持管理までお話しを拡げると、ノーツドミノはノーツドミノを知れば使いこなせます。 複数のソフトウエアを組み合わせると、それぞれの製品を知ることはもちろんですが、組み合わせによってできる/できないというところまでわからないと使いこなせないため必要なエンジニアの数が激増します。 エンジニアの人件費合計も『ノーツドミノは安い』となります。

    実際のところノーツはいくらするの?

     ノーツドミノを導入するといくらかかるかコストを試算してみましょう。

    ライセンス料金

     ライセンスは月950円ですから、年11,400円になります。

    サーバー料金

     サーバーはIntel(AMD不可)の2コアCPUと8GBメモリーと3GBの空きディスク容量があればOKです。(システム要件 – HCL Domino

    VPS

     プロバイダのVPSを使えばインターネット経由でアクセスできます。
     例えば、さくらのVPS W8Gプラン(メモリ8GB、SSD400GB)なら要件を満たし、年107,690円になります。(さくらのVPS for Windows Server

    ミニPC

     ミニPCなら10万円で買えるものがありますし、ディスクが少ないモデルでは3万円でも買えそうです。
     社内にミニPCを置くことになるとおもいますが、インターネットからアクセスするばあいは固定IPアドレスが必要になります。

    クラウド

     Amazon・Google・Microsoftなどのクラウドでもノーツドミノは動きますが、金額の試算が難しいためここでは言及しません。

    エンジニアの料金

     最初の導入や、プロコードを使った複雑な業務アプリケーションをつくるのはエンジニアにやってもらったほうがいいと考えます。

     最初の導入でやってもらう内容をギュッと厳選すれば、過去には2日でおこなった実績があります。

     業務アプリケーションの開発では、内容によって幅が広いですが、ひとつ5日くらいでしょうか。

     エンジニアが月120万円くらいなので、1日なら6万円くらいです。週1日でお願いすると年300万円くらいになります。
     アシスタントエンジニアなら半額くらいになるとおもいますが、高度なことができなかったり、エンジニアよりも時間がかかって割高になるため注意しましょう。
     経験では、エンジニアとアシスタントエンジニアを組み合わせると割安になります。

    ノーツの合計金額

     それではノーツドミノを使うといくらかかるか総コストを出してみましょう。

    自力で構築・運用するばあい

     さくらのVPS W8Gプランのばあいでは、ひとりで使うなら年119,090円5人で使うなら年164,690円(ひとりあたり年32,938円)、10人で使うなら年221,690円(ひとりあたり年22,169円)、100人で使うなら年1,247,690円(ひとりあたり年12,477円)になります。

     10万円のミニPC(電気代含まない)を3年間使ったばあいでは、ひとりで使うなら年44,733円5人で使うなら年90,333円(ひとりあたり年18,067円)、10人で使うなら年147,333円(ひとりあたり年14,733円)、100人で使うなら年1,173,333円(ひとりあたり年11,733円)になります。

     これでライセンスとサーバーが用意できましたので、ノーコードやローコードなどを使って一般ユーザーが頑張れば業務アプリケーションをつくることができます。文章の共有は十分できます。
     外部のエンジニアに頼らずに開発と管理をする企業がありますので、十分に現実的です。

    少しだけエンジニアに頼るばあい

     次のように最初の導入と技術支援をエンジニアに依頼したばあいはいくらになるでしょうか。

    • 導入で、エンジニアとアシスタントエンジニアが2日で18万円、5年償却
    • 維持管理と業務アプリケーション開発支援で、エンジニアとアシスタントエンジニアが月1日で月9万円

     さくらのVPS W8Gプランのばあいでは、ひとりで使うなら年1,235,090円5人で使うなら年1,280,690円(ひとりあたり年256,138円)、10人で使うなら年1,337,690円(ひとりあたり年133,769円)、100人で使うなら年2,363,690円(ひとりあたり年23,637円)になります。

     10万円のミニPC(電気代含まない)を3年間使ったばあいでは、ひとりで使うなら年1,160,733円5人で使うなら年1,206,333円(ひとりあたり年241,267円)、10人で使うなら年1,263,333円(ひとりあたり年126,333円)、100人で使うなら年2,289,333円(ひとりあたり年22,893円)になります。

    表にまとめてみました

     これらを次の表にまとめました。

    サーバーエンジニア1人5人10人100人
    さくらのVPS W8Gプラン頼まない年119,090円年164,690円(ひとりあたり年32,938円)年221,690円(ひとりあたり年22,169円)年1,247,690円(ひとりあたり年12,477円)
    さくらのVPS W8Gプラン導入と支援年1,235,090円年1,280,690円(ひとりあたり年256,138円)年1,337,690円(ひとりあたり年133,769円)年2,363,690円(ひとりあたり年23,637円)
    10万円のミニPC 3年償却頼まない年44,733円年90,333円(ひとりあたり年18,067円)年147,333円(ひとりあたり年14,733円)年1,173,333円(ひとりあたり年11,733円)
    10万円のミニPC 3年償却導入と支援年1,160,733円年1,206,333円(ひとりあたり年241,267円)年1,263,333円(ひとりあたり年126,333円)年2,289,333円(ひとりあたり年22,893円)

    関連

    関連する記事はnoteにもあります。

    ノーツのサポートが終わるというけれど。。。

  • [言語比較]Asc,Uni,String,Chr,UChr,UString : 一文字を文字コードへ、またはその反対へ

    [言語比較]Asc,Uni,String,Chr,UChr,UString : 一文字を文字コードへ、またはその反対へ

    Lotus Script 言語

    • 数値 = Asc (プラットフォーム固有の文字値)
    • 数値 = Uni (ユニコード文字値)
    • プラットフォーム固有の一文字値 = Chr (数値)
    • プラットフォーム固有の一文字値 = String (1, 数値)
    • ユニコードの一文字値 = UChr (数値)
    • ユニコードの一文字値 = UString (1, 数値)
      Asc,Chr で扱う数値の範囲は 0 ~ 255
      String は一バイト文字または二バイト文字のコードのどちらでも使用できます
      Uni,UChr,UString で扱う数値の範囲は 0 ~ 65,535

    エラーになる例
    Asc (長さがゼロの文字値)
    Asc (Null値)
    UString (1, -1)
    UString (1, 65536)

    VbScript 言語

    • 数値 = Asc (文字値)
    • 一文字値 = Chr (数値)

    Lotus 式言語

    • 文字値 = @Char (数値)
    • 文字の複数値 = @Char (数の複数値)
    • 改行 = @Char (10)
    • タブ = @Char (9)
      数値の範囲は 0 ~ 255

    注意
    @Ascii は Asc とは異なります
    @Ascii はロータスマルチバイト文字セット (LMBCS) を ASCII文字にする関数です

  • [言語比較]StrCompare : 文字列を比較

    [言語比較]StrCompare : 文字列を比較

    Lotus Script 言語

    • 数値 = StrCompare (文字列1, 文字列2) ‘ 別名として StrComp があります
    • 数値 = StrCompare (文字列1, 文字列2, 比較方法)

    比較方法
    0 = 大文字小文字、全角半角を区別します
    1 = 大文字小文字を区別しません
    2 = プラットフォームの並び順で比較
    4 = 全角半角を区別しません
    5 = 大文字小文字、全角半角を区別しません
     ※規定は 0 ですが、規定を Option Compare で変更することができます

    戻り値
    -1 = 文字列1 < 文字列2 0 = 文字列1 = 文字列2 1 = 文字列1 > 文字列2
    Null値 = 文字列1または文字列2がNull値

    VBScript 言語

    • 数値 = StrComp (文字列1, 文字列2)
    • 数値 = StrComp (文字列1, 文字列2, 比較方法)

    比較方法
    0 = バイナリモードで比較します
    1 = テキストモードで比較します
     ※規定は 0 です

    戻り値
    -1 = 文字列1 < 文字列2 0 = 文字列1 = 文字列2 1 = 文字列1 > 文字列2
    Null値 = 文字列1または文字列2がNull値

    Lotus 式言語

    • 数値 = @Compare (文字列1, 文字列2)
    • 数値 = @Compare (文字列1, 文字列2, 比較方法)
       ※文字列に複数値を設定できます
       ※文字列1と文字列2の値の数をそろえてから比較します

    比較方法
    [CASESENSITIVE]/[CASEINSENSITIVE] = 大文字小文字を区別/区別しないで比較します
    [ACCENTSENSITIVE]/[ACCENTINSENSITIVE] = アクセントを区別/区別しないで比較します
    [PITCHSENSITIVE]/[PITCHINSENSITIVE] = 全角半角を区別/区別しないで比較します
     ※規定は [CASESENSITIVE] : [ACCENTSENSITIVE] : [PITCHSENSITIVE] です
     ※Unicodeスタンダードソートを設定しているときは使えない比較方法があります

    戻り値
    -1 = 文字列1 < 文字列2 0 = 文字列1 = 文字列2 1 = 文字列1 > 文字列2

  • [言語比較]Boolean,True,False : 論理型

    [言語比較]Boolean,True,False : 論理型

    Lotus Script 言語

    • False は 数値の 0 と表すこともできます
    • True は 数値の -1 と表すこともできます
    • True と False を反転させるには Not を使います
    • Boolean型は False に初期化されます

    注意
    論理型を数値に置き換えると紛らわしいです
    True や False を数値に置き換えることはできますが控えたほうが無難です

    等しい

    等しくない
    <>, ><

    VbScript 言語

    • False は 数値の 0 と表すこともできます
    • True は 数値の -1 と表すこともできます
    • True と False を反転させるには Not を使います

    等しい

    等しくない
    <>

    Lotus 式言語

    • @False は 数値の 0 と表すこともできます
    • @True は 数値の 1 と表すこともできます (Lotus Script 言語と異なります)
    • @True と @False を反転させるには !(びっくりマーク) を使います

    反転(Not, !, ~しない, ~ではない)
    重ねて使うと、否定の否定って何!?って、何だかわからなくなりそうです

    等しい

    等しくない
    <>, ><, !=, =!

  • [言語比較]変数の初期値(既定値)

    [言語比較]変数の初期値(既定値)

    Java, C#, Python

    初期化されていない変数を使うとエラーになります

    Lotus Script

    • 数値型: 0
    • 文字値型: ブランク
    • Boolean型: False
    • オブジェクト型: Nothing
    • Variant型: Empty
    • List型: 初期化されません。アクセスする前に Redim で初期化します

    注意
    Variant型変数を Empty に戻すには、未使用の Variant型変数を利用します
    例: Variant型変数 = 宣言したまま使用していない Variant型変数

    VbScript

    • Variant型: Empty

    注意
    Variant型変数を Empty に戻すには、Empty を使用します
    例: Variant型変数 = Empty

    Lotus 式言語

    • Variant型: Empty
  • [言語比較]””{}|| : 文字列定数をあらわす記号

    [言語比較]””{}|| : 文字列定数をあらわす記号

     文字列を囲う記号を整理してみましょう。

    Java

    • ”文字列値”

    C#

    • @”文字列値” : ¥をそのまま円マークとして扱う
    • ”文字列値”

    Python

    • r”文字列値” : ¥をそのまま円マークとして扱う
    • ”文字列値”

    PHP

    • ‘文字列値’
    • ”文字列値” : $から始まる変数を設定できます

    Lotus Script 言語

    • ”文字列値”
    • {文字列値}
    • |文字列値|

    VbScript 言語

    • ”文字列値”

    Lotus 式言語

    • ”文字列値”
    • {文字列値}

    {}(ちゅうかっこ)は””(ダブルコーテーション)に自動変換されます

  • [言語比較]Rem : コメント

    [言語比較]Rem : コメント

    Lotus Script

    ' 行末までコメント
    
    Rem 行末までコメント
    
    %REM
    複数行コメント
     注意 : %REM と %END REM は行の先頭から記載します
    %END REM

    VbScript

    ' 行末までコメント
    
    Rem 行末までコメント

    Lotus 式言語

    REM {括弧で囲んだ範囲がコメント};
    
    REM "括弧で囲んだ範囲がコメント";
  • [言語比較]& : 文字列連結演算子

    [言語比較]& : 文字列連結演算子

    Java

    • 文字値 = 文字値 + 文字値;

    C#

    • 文字値 = 文字値 + 文字値;
    • 文字値 += 文字値;
    • 文字値 = $”文字値{変数名}文字値”;

    Python

    • 文字値 = 文字値 + 文字値
    • 文字値 += 文字値

    Lotus Script 言語

    • 文字値 = 値 & 値
    • 文字値 = 文字値 + 文字値

    &(アンド)は異なる意味でも使われますので、半角空白を使わずに詰めて書くとコンパライラに誤解されることがあります

    注意
    & は両辺が null のときに null を返します
    + は片方が null のときに null を返します
    + は数値とあわせて使うと、数値に変換できる文字値を数値へ変換して加算することがあります

    演算子ではないところで使用される&記号
    変数名や値の末尾に&を付けると、Long型ですよという意味になります(接尾辞)
    &B、&O、&H は、それぞれ2進数、8進数、16進数ですよという意味になります(接頭辞)
    演算子として&記号を書くときは、コンピューターが困惑しないように、&の前後に空白をはさむとよいでしょう

    VbScript 言語

    • 文字値 = 値 & 値

    注意
    & は両辺が null のときに null を返します

    演算子ではないところで使用される&記号
    &O、&H は、それぞれ8進数、16進数ですよという意味になります
    演算子として&記号を書くときは、コンピューターが困惑しないように、&の後に空白をはさむとよいでしょう

    Lotus 式言語

    • 文字値 = 文字値 + 文字値
  • [言語比較]Instr : 検索する文字列の位置を調べる

    [言語比較]Instr : 検索する文字列の位置を調べる

    Lotus Script 言語

    • Instr (検索する文字列, 検索される文字列)
    • Instr (検索開始位置, 検索する文字列, 検索される文字列)
    • Instr (検索開始位置, 検索する文字列, 検索される文字列, 比較方法)

    検索開始位置を省略したときは 1 とみなされます
    数値を設定する検索開始位置や比較方法にNULL値を設定するとエラーになります

    戻り値
    1~ : 検索する文字の位置
    0 : 見つからなかった
    検索開始位置(初期値は1) : 検索される文字列が空
    NULL : NULL値が設定された

    評価方法
    0 : 大文字小文字、全角半角を区別します
    1 : 大文字小文字を区別しません
    4 : 全角半角を区別しません
    5 : 大文字小文字、全角半角を区別しません

    VbScript 言語

    • Instr (検索する文字列, 検索される文字列)
    • Instr (検索開始位置, 検索する文字列, 検索される文字列)
    • Instr (検索開始位置, 検索する文字列, 検索される文字列, 比較方法)

    検索開始位置を省略したときは 1 とみなされます
    数値を設定する検索開始位置や比較方法にNULL値を設定するとエラーになります

    戻り値
    1~ : 検索する文字の位置
    0 : 見つからなかった
    検索開始位置(初期値は1) : 検索される文字列が空
    NULL : NULL値が設定された

    評価方法
    0 : バイナリーモード
    1 : テキストモード(大文字小文字を区別しません)

    Lotus 式言語

    • @True/@False = @Contains (検索される文字列; 検索する文字列);
       ※空の文字列を渡すと@Trueが戻ります
    • @True/@False = @Begins (検索される文字列; 検索する文字列);
       ※検索される文字列の先頭に見つかると@Trueが戻ります
    • @True/@False = @Ends (検索される文字列; 検索する文字列);
       ※検索される文字列の末尾に見つかると@Trueが戻ります  ※いずれも大文字小文字を区別します
  • [言語比較]Replace, ArrayReplace : 配列の一部を置き換える

    [言語比較]Replace, ArrayReplace : 配列の一部を置き換える

    Lotus Script 言語

    • ArrayReplace (元の配列, 置換前の値を含む配列, 置換後の値を含む配列)
    • Replace (元の配列, 置換前の値を含む配列, 置換後の値を含む配列)
    • Replace (元の配列, 置換前の値を含む配列, 置換後の値を含む配列, 文字の開始位置)
    • Replace (元の配列, 置換前の値を含む配列, 置換後の値を含む配列, 文字の開始位置, 置換回数の上限)
    • Replace (元の配列, 置換前の値を含む配列, 置換後の値を含む配列, 文字の開始位置, 置換回数の上限, 比較方法)

    比較方法
    0 = 大文字小文字、全角半角を区別します
    1 = 大文字小文字を区別しません
    4 = 全角半角を区別しません
    5 = 大文字小文字、全角半角を区別しません

    VbScript 言語

    • Replace (元の配列, 置換前の値を含む配列, 置換後の値を含む配列)
    • Replace (元の配列, 置換前の値を含む配列, 置換後の値を含む配列, 文字の開始位置)
    • Replace (元の配列, 置換前の値を含む配列, 置換後の値を含む配列, 文字の開始位置, 置換回数の上限)
    • Replace (元の配列, 置換前の値を含む配列, 置換後の値を含む配列, 文字の開始位置, 置換回数の上限, 比較方法)

    評価方法
    0 : バイナリーモード
    1 : テキストモード(大文字小文字を区別しません)

    Lotus 式言語

    @Replace (元の配列; 置換前の値を含む配列; 置換後の値を含む配列)

    評価方法
    大文字小文字を区別します

  • [言語比較]比較演算子

    [言語比較]比較演算子

     ふたつの値を比較する演算子を紹介します。

    Lotus Script 言語、Lotus 式言語

    • 値 = 値 ’ 一致するとき True または @True を返す
    • 値 <> 値 ’ 一致しないとき True または @True を返す
    • 値 >< 値 ’ 一致しないとき True または @True を返す
    • Not 値 = 値 ’ 一致しないとき True または @True を返す
    • 値1 > 値2 ’ 値1 は 値2 より大きいとき True または @True を返す
    • 値1 >= 値2 ’ 値1 は 値2 より大きいか等しいとき True または @True を返す
    • 値1 => 値2 ’ 値1 は 値2 より大きいか等しいとき True または @True を返す
    • 値1 < 値2 ’ 値1 は 値2 より小さいとき True または @True を返す
    • 値1 <= 値2 ’ 値1 は 値2 より小さいか等しいとき True または @True を返す
    • 値1 =< 値2 ’ 値1 は 値2 より小さいか等しいとき True または @True を返す
    注意

     どちらかの値が Null のときは結果が Null になります

    VbScript 言語

    • 値 = 値 ’ 一致するとき True を返す
    • 値 <> 値 ’ 一致しないとき True を返す
    • Not 値 = 値 ’ 一致しないとき True を返す
    • 値1 > 値2 ’ 値1 は 値2 より大きいとき True を返す
    • 値1 >= 値2 ’ 値1 は 値2 より大きいか等しいとき True を返す
    • 値1 < 値2 ’ 値1 は 値2 より小さいとき True を返す
    • 値1 <= 値2 ’ 値1 は 値2 より小さいか等しいとき True を返す
    注意

     どちらかの値が Null のときは結果が Null になります

    Windowsバッチファイル (.bat)

    • 値1 EQU 値2 ‘ 値が一致する
    • 値1 NEQ 値2 ‘ 値が等しくない
    • 値1 GTR 値2 ‘ 値1 は 値2 より大きい
    • 値1 GEQ 値2 ‘ 値1 は 値2 より大きいか等しい
    • 値1 LSS 値2 ‘ 値1 は 値2 より小さい
    • 値1 LEQ 値2 ‘ 値1 は 値2 より小さいか等しい
  • [言語比較]ByVal : コピーした値を受け取る

    [言語比較]ByVal : コピーした値を受け取る

    Lotus Script 言語

    • 値のありかを受け取る ByRef(参照渡し)が規定ですが、わざわざ ByRef と明記するとエラーになります
    • ByVal と記載するとコピーされた値を受け取ることができます(値渡し)

    VbScript 言語

    • 値のありかを受け取る(参照渡し)が規定です。わざわざ ByRef と明記することができます
    • ByVal と記載するとコピーされた値を受け取ることができます(値渡し)
  • [言語比較]Chr (10) : 改行記号

    [言語比較]Chr (10) : 改行記号

    Lotus Script 言語

    • Chr (10) : プラットフォーム固有の改行記号に自動変換されます

    注意
    ノーツ/ドミノ サーバーに配置したアプリは、再コンパイルなしで複数のプラットフォームで動作します

    VbScript 言語

    • vbCrLf : Windows プラットフォームの改行記号です
    • vbCr : Mac プラットフォームの改行記号です
    • vbLf : UNIX や Linux プラットフォームの改行記号です

    Lotus 式言語

    • @Char (10) : 改行記号として扱われます
    • @Char (13) : @Prompt 内で改行記号として扱われます
    • @NewLine : 改行記号ですが、使用できないところがいくつかあります
  • [言語比較]Do,While,Until : 繰り返す

    [言語比較]Do,While,Until : 繰り返す

    Lotus Script 言語,VbScript 言語

    Do ’ Exit や Goto がなれけば永遠に Do~Loop の中を繰り返します
     Exit Do ’ 直近の Do から抜けることができます
    Loop
    Do While 式 ’ 式が True のうちは Do~Loop の中を繰り返します
     Exit Do ’ 直近の Do から抜けることができます
    Loop
    Do Until 式 ’ 式が False のうちは Do~Loop の中を繰り返します
     Exit Do ’ 直近の Do から抜けることができます
    Loop
    Do
     Exit Do ’ 直近の Do から抜けることができます
    Loop While 式 ’ 式が True のうちは Do~Loop の中を繰り返します
    Do
     Exit Do ’ 直近の Do から抜けることができます
    Loop Until 式 ’ 式が False のうちは Do~Loop の中を繰り返します
    While 式 ’ 式が True のうちは While~Wend の中を繰り返します
     ’ Exit を使えません
    Wend

    Lotus 式言語

    • @While (条件式; 式1; ...; 式最大254); ※条件式が @True のあいだ式を繰り返します
    • @DoWhile (式1; ...; 式最大254; 条件式); ※条件式が @True のあいだ式を繰り返します

    注意
    @Do (式1; ...; 式最大254);
     ※名前は似ていますが @Do は繰り返しません

  • [言語比較]Cdat,DateValue,DateNumber,TimeValue,TimeValue : 日時値へ変換

    [言語比較]Cdat,DateValue,DateNumber,TimeValue,TimeValue : 日時値へ変換

    Lotus Script 言語

    • 日時値 = Cdat (日時に変換できる値) ’ CVDate と別名で書くこともできます
    • 日付値 = DateValue (日付に変換できる文字値)
    • 日付値 = DateNumber (年, 月, 日) ’ DateSerial と別名で書くこともできます
    • 時刻値 = TimeValue (時刻に変換できる文字値)
    • 時刻値 = TimeNumber (時, 分, 秒) ’ TimeSerial と別名で書くこともできます

    例: 1899/12/30 00:00:00 = Cdat (0)

    VbScript 言語

    • 日時値 = Cdate (日時に変換できる値)
    • 日付値 = DateValue (日付に変換できる値)
    • 日付値 = DateSerial (年, 月, 日)
    • 時刻値 = TimeValue (時刻に変換できる値)
    • 時刻値 = TimeSerial (時, 分, 秒)

    Lotus 式言語

    日時値 = @TextToTime (日時に変換できる文字値);
    時刻値 = @ToTime (時刻に変換できる値);
    日時値 = @Time (日時に変換できる値);
    日時値 = @Time (年; 月; 日);
    日時値 = @Time (年; 月; 日; 時; 分; 秒);