[Windows]初めてApache Tomcatをセットアップ

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 Javaでウェブサイトを作りたくて Windows クライアントに Apache Tomcat をセットアップしました。色々なサイトを参考にしましたので、わたしもまとめ情報を公開します。

セットアップするソフトウエア

 ダウンロードしたファイルは次のものになります。今回はすべてZIPファイルをダウンロードしました。ダウンロード先のリンクを貼っておきます。

JDK (Java Development Kit)

 まずはJDKからセットアップします。
 ダウンロードしたZIPファイル内の[jdk-23]フォルダを任意のローカルディスクに保存します。わたしはフォルダ名を[jdk]に変更しました。

 次にWindowsのシステム環境変数を設定します。Tomcatでも設定しますので、あとでまとめて設定しても良いです。
 [スタート]から[環境変数]を検索して、[システム環境変数の編集]を開きます。[システムのプロパティ]-[詳細設定]タブが開きますので、右下の[環境変数]ボタンを押します。

 [JAVA_HOME]を追加して値をJDKのフォルダ名にします。例えば D:\webservice\jdk になります。
 また[Path]にJDKのフォルダの中の[bin]を追加します。例えば D:\webservice\jdk\bin になります。

Apache Tomcat

 JDKに続いて Apache Tomcat をセットアップします。
 ダウンロードしたZIPファイル内の [apache-tomcat-10.1.30] フォルダを任意のローカルディスクに保存します。わたしはフォルダ名を[tomcat]に変更しました。

 次に設定ファイルを更新します。
 Tomcatのフォルダにある conf\server.xml をメモ帳で開きます。
 <Connector port=”8080″ から /> までをコメントアウトして無効にします
 <Connector protocol=”AJP/1.3″ から /> までをコメントアウトから外して有効にします
 <Connector protocol=”AJP/1.3″ から /> の間に secretRequired=”false” を追記します。
 <Host から </Host> の間に <Valve className=”org.apache.catalina.valves.RemoteAddrValve” allow=”127.0.0.1″ /> を追記します。
 ファイルを保存して閉じます。

(Windowsのみ)
 Tomcatのフォルダにある conf\logging.properties をメモ帳で開きます。
 java.util.logging.ConsoleHandler.encoding = UTF-8 行を java.util.logging.ConsoleHandler.encoding = SJIS に変更します。

 次にWindowsのシステム環境変数を設定します。
 [CATALINA_HOME]を追加して値をTomcatのフォルダ名にします。例えば D:\webservice\tomcat になります。
 また[Path]にTomcatのフォルダの中の[bin]を追加します。例えば D:\webservice\tomcat\bin になります。

 サービスとして起動するには、コマンドプロンプトを開いてトムキャットの bin ディレクトリへ移動して次のコマンドを実行します。

service.bat install

 もし「[error] [ 3540] 指定されたサービスは既に開始されています。」と表示されたら、既にサービスに登録されていることを疑ってみます。サービス名はAから始まる「Apache Tomcat ・・・」です。

 次にWindowsサービスの一覧を開いて「Apache Tomcat ・・・」を見つけます。
 「スタートアップの種類」が手動になっていますので、自動へ変更します。

Apache HTTP Server

 最後に Apache Http Server をセットアップします。
 ZIPファイル内の [Apache24] フォルダを任意のローカルディスクに保存します。わたしはフォルダ名を[apache]に変更しました。

 次に設定ファイルを更新します。
 Apache HTTP Serverのフォルダにある conf\httpd.conf をメモ帳で開きます。
 Define SRVROOT “パス” のパスを実際のパスに書き換えます。例えば D:/webservice/apache になります。
 次の2行の先頭にある#を取り除いて有効にします
#LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so
#LoadModule proxy_ajp_module modules/mod_proxy_ajp.so
 次の2行を追記します。
ProxyPass / ajp://localhost:8009/
ProxyPassReverse / ajp://localhost:8009/

 ファイルを保存して閉じます。

 サービスとして起動するには、コマンドプロンプトを開いてアパッチの bin ディレクトリへ移動して次のコマンドを実行します。

httpd.exe -k install

MariaDB

 MySQLを使おうかMariaDBにしようか、色々と悩みました。色々と調べてみるとMySQLとMariaDBには際立った違いはなく、こだわらない人には「どちらでもよい」と感じられる程度の差異があるとの認識に達しました。今回はMariaDBを使うことにします。

 MSIファイルをダブルクリックしてセットアップを始めます。
 パスワードやインストール先パスを入力し、「Use UTF8 as default server’s character set」のチェックを入れます。

 これでMariaDBのセットアップが終わり、サービスとしてMariaDBが動作しています。

 次にWindowsのシステム環境変数を設定します。[Path]にMariaDBのフォルダの中の[bin]を追加します。例えば D:\webservice\MariaDB\bin になります。

MariaDB Connector/J

 ダウンロードしたjarファイルを任意のローカルディスクに保存します。
 次にWindowsのシステム環境変数を設定します。
 [CLASSPATH]を追加して値をjarファイルのフォルダ名にします。先頭にカレントディレクトリ(.)と複数値の区切記号(;)を付けます。例えば .;D:\webservice\addon になります。

開始

 最初に Tomcat を開始します。
 Tomcat のフォルダにある bin\startup.bat をダブルクリックで Tomcat を開始します。
 [JAVA_HOME]に関するエラーが表示されたばあいは、環境設定のパスを再確認します。パスをコピペしてみると良いでしょう。

 次に Apache Http Server を開始します。
 Apache HTTP Serverのフォルダにある bin\httpd.exe をダブルクリックで Apache Http Server を開始します。

 最初に開始するときは Windows によって PC が保護されます。

 これを回避するために bin\httpd.exe ファイルのプロパティを開いて、[全般]タブの下側にある[許可する]にチェックを入れて[適用]します。これで bin\httpd.exe ファイルをダブルクリックで実行できるようになりました。

 ブラウザーを開いて http://localhost を開きます。Apache Tomcat の画面が表示されれば成功です。

終了

 開いている httpd.exe の画面の右上にある X をクリックして閉じます。
 次に Tomcat のフォルダにある bin\shutdown.bat をダブルクリックで Tomcat を終わらせます。

課題

 これでローカルPCにサーブレットとJSPの実行環境が整いました。
 でも実際の環境では https が使われますので、http から変更する設定が必要になります。これは別の機会に紹介できればいいなとおもいます。

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